前記事の続きで、TA07Rの製作手順の続きです。
全部で39工程ありまして、前記事で15stepまでご紹介しました。
この中編では、足回りや駆動系をメインに16stepからご紹介です!
【前記事はこちら】
Step 16
フロントアクスルの組立
まさにTA07Rのオプションが集約された部分ですね!
- TRF418の強化版アップライト
- カーボン強化ハブキャリア(4度)
- ダブルカルダン
ここをいかに丁寧に作るかで、その後の走りも変わってきそうなので慎重に・・
しかし次々に立ちはだかる疑問の数々!
いやはや、ここは難所でした。
疑問点 1
ネジが貫通しちゃうけど?
まずは、ステアリングワイパーにつながるピロボール部分。
アップライトにネジを締め込んでいくのですが、貫通しちゃいますがな・・?
ビスが長いのかな?
Twitterで先輩方にヘルプミー!
みなさんご返信ありがとうございます!
— はせやん@おみそブログ (@HaseOmiso) 2018年4月17日
飛び出し貫通でOkなんですね!
どうやらここはセッティングポイントで、いろんな厚さのスペーサーを入れて調整するみたい。
その為に少し余裕持たせて長めなネジな訳ですな・・
今までのシャーシ作りで、このポイントを意識した事が無かったですよ・・
早速勉強になります。。
さて、お次は泣く子も黙るダブルカルダン!
作るのも今回が初めてとなります。
ユニバーサルシャフトと構造は似てますが、皆が絶賛する必須パーツ。
切り角が増えてもブレないので、コーナリングがスムーズだとか・・
疑問点 2
稼働部分には、グリス or オイル ?
今までユニバーサルのときには、説明書通りアンチウェアグリスという粘度の高いグリスを塗っておりました。
その粘度の高さで、サーキットで走らせるとカーペットクズやらタイヤカスやらがベットリと付着しちゃいます。
もっとサラサラな方が良いかな?
そこでタミヤのメタルオイルを刺して使用してましたが、高速で金属同士がスレ合う所なので摩耗も心配・・
走行後は確かにカスなどの付着は無くて安心だけど。。
まぁ毎回走行前にオイル刺せばいいか…
ちょっと面倒だけど…
という具合にメタルオイルを毎回注入してました。
でもせっかくカルダンをこれから作り始めるので、みんなはどうしてるのかな?と思い、またまたTwitterでお伺いw
みなさんそれぞれのご意見をお持ちで、グリス派もオイル派も、どちらも正論なご意見ばかりでした。
自分の中で納得できる理由付けとして
オイル
◎汚れが付きにくい
X毎回注油の手間アリ
グリス
?専用グリスなら汚れ付着は少ない?
◎磨耗を抑える。磨耗しちゃカルダンの意味無し!
◎毎回注油無しは便利(メンテはバラした時のみ)
という考察結果で、グリスでやってみようと思いました。
まぁ決め手となったツイートはこちらなんですがw
やはりこれでしょ( ´Д`)y━・~~ pic.twitter.com/vxEZxwSx9l
— ヒロ (@rcwakaba) 2018年4月15日
タミヤさんのVGグリス
今まで使った事がないですが、前住さんのセッティングバイブル2018でもVGグリスの塗布をおススメしてるので、これは使ってみないとわからんなと…
【車種別セッティングや、アイテム紹介など目から鱗な140ページ!】
VGグリスを塗ってみた
百聞は一見にしかずってねw
買ってみました。
紙タグがいつものツインスターじゃないのね!?
なんだか期待できる特別感w
フタの大きさは500円玉くらいでしょうか。
緑色の無臭の塊が。
(無味かどうかはご勘弁をw)
早速カルダンの構成パーツのクロススパイダーに塗り塗り。
着けた感触がなんか不思議。
緑の塊は硬いけど、爪楊枝などで軽くえぐれる。
粘度もアンチウェアのような「とりもち」なねっとり感はそこまで無くて、こしあんこのようなサラサラしたベッチョリ感、とでも言えば伝わるだろうかw
これならそんなにべたつかず、ごみの付着も押さえつつ、摩耗も抑えつつなイイトコ取りなグリスかも!
カルダンに塗りながら製作しました!
ダブルカルダンは不思議な構造なんですねぇ。
余ったグリスはティッシュで拭き取っても、粘度の軽さからティッシュが千切れて残る事もナッシングw
完成!
ぐりぐり動かしてみても、抵抗になるような粘度ではなく、とても滑らか!
アンチウェアだと、気泡も入ってねっちょんねっちょん音がする程の粘度ですが、それも皆無なヌメリ感。
この粘度感は期待できそうです!
次はアップライトの製作です。
TRF418の強化アップライトは硬くて良さげです。
Cハブに組み込みますが…
毎度苦戦するのが、この上キングピンのとこのスペーサーに悩まされます…
- 自重で落ちてくるフランジパイプの重圧を抑えつつ、
- アップライトとCハブがひしめく僅かな隙間にスッ…と入れつつ、
- キングピンが入ってくるネジ穴位置も事前に合わせておく
という、アッチを立てればコッチが立たずな中間管理職的な対応が求められます。
おきばりやす
なんとか組み上げたわけですが、滑らかに首振りできるか動かしてみると…
なんか渋い・・
おかしい、、
全く動かないわけでもないけど、スコスコ首振りするようじゃないと、ステアリングを切る度に抵抗になってしまう・・
疑問点 3
アップライトの動きが渋いんです…
こんなもんなのかな…
妥協しようかな…
いや!
せっかくシッカリ作っているのに、妥協したら勿体ない!
またまたTwitterでお伺いをばw
このキングピンで一緒に締め込むスペーサーが毎回鬼門デスヨ…
— はせやん@おみそブログ (@HaseOmiso) 2018年4月17日
( ;´Д`)
厚さも選択できるみたいですね。。
って、薄い方の0.5選んでるのに、ビス締める以前からすこーし抵抗感あるんですが、こんなものでしょうか。。
なんか自重でカッコンカッコン首振る位、スコスコなイメージなんですが… pic.twitter.com/FA5pubXNyQ
いいねは頂けても回答がなかなか頂けない。
どうやら自分はとんちんかんな質問をしているのだろうか…
唸りながらアップライトと睨めっこ…
取説みても左右表記ないし、現物にも左右を示すポッチなどもあらず。
まさにリバーシブル。
ヤスリで薄く削るかなぁ…
削ろうとする面をじっくり確認する。
ん?
なんか薄く模様が見えるような…
マクロレンズで撮影してみると…
【上面】
【下面】
おおおーーー!!
下面にはスペーサーが入りそうな窪みが見えるやんけ!
早速Twitterで報告!
あれ、、待てよ、、
— はせやん@おみそブログ (@HaseOmiso) 2018年4月17日
フロントアップライトって、ひょっとしてリバーシブルじゃないのか!?
よーーーく見ると、スペーサー用?なクボミがうっすらあるぞ!?
だとしたら左右逆だ、、
やり直しか!?
(๑⁼̴̀д⁼̴́๑) pic.twitter.com/yNN1FExwFw
みなさんから反応が!
「え!リバーシブルじゃなかったのか!?」
(Aさん・40代男性)
「今まで諦めて削ってたよ!」
(Bさん・40代男性)
「スペーサー入れると渋くなるからガタつくけど外してた」
(Cさん・40代男性)
そう!40代なおぢさまには、このうっすら窪みは目を細めても見えないのダヨ!!
今はこの窪みが下側にして組んじゃっていたので、外して上下を変えて組み直しだ!
ほんと僅かーーーな窪みだけど、予想が当たれば赤ベコのように首がスコスコ振るようになるかもしれん!!
世紀の大発見をしたかのように、興奮で震える手で急いで六角ドライバーを回す!
【そんな時でもスベらない素敵なドライバーw】
はやる気持ちを抑えながら組み上げ完了!
赤ベコチェックすると、先ほどとは全く違う抵抗感!
スコスコ首振るようになりました!
やっぱり!
— はせやん@おみそブログ (@HaseOmiso) 2018年4月17日
うっすら窪み側をスペーサーにしたら、カコカコ滑らかに首振り状態に!
これこれ、赤ベコスイング!
スコスコ気持ちいい!
しかもガタなし!
良かった!うっすら窪みに気づけて!
それとも取説に書いてないぐらいの常識だったのかしら、、
( ;´Д`)#タミヤ
いやはや、諦めずに挑戦してよかったw
でもリバーシブルじゃないなら、取説に書いて欲しかったな~
ここ結構大事なポイントだと思うので要注意です!
Step 17
フロントアクスルの取付
シャーシにアクスルを取りつけます。
苦労して作成したアクスル部分がキレイに収まりました。
感無量で御座いますw
この組み上げ満足感もRCの醍醐味でもありますね!
Step 18
リヤアクスルの組立
フロントアクスルとは違い、リヤはシンプル構造で渋くなる要素もありませんw
ダブルカルダンではなく、シンプルなユニバーサルシャフトです。
作成の手間もダブルほどではありませんが、アクスルリングの取付方向の指定はありますので、ちょっと注意が必要です。
(この方向間違えるとどうなるんでしょ?外れちゃうのかな?)
ここでもVGグリスを塗布して作成しました。
今回初めてみたパーツです。
なんでここを囲う必要があるのかな?と思いつつも組んでみる。
Step 19
リヤアクスルの取付
シャーシのリヤに取り付けます。
前項で疑問だった囲み白パーツ。
ジョイントカップにハメてみて納得!
スゲー!
ガタつきがない!
今までのシャーシでは、Oリングやらスポンジを入れてました。
でも結局はドライブシャフトの耳?の細さで、ジョイントカップとのガタつきがありました。
この白囲みパーツは回転方向のガタも解消する設計なのね!
こりゃ駆動が静かになりそうだ!
VGグリスで、さらにガッチリ!
Step 20
スタビライザーの組立
TA07Rには、ソフトとミディアムの2本しか入っておりません。
単品オプションで購入すれば、ハードも加わって、前後分で合計6本になります。
でも最初から6本欲しかったなぁ~
中途半端に2本入れてコスト上がるなら、最初から無しか、6本全部入りのどちらかにすれば良かったような・・
単品オプションで6本手に入れたら、この2本は無駄になるし・・
それともスタビはこの2本で充分な鉄板組合せなのかしら・・
Step 21
スタビライザーの取付
フロントスタビ装着
フロント水平位置から見る。
固さはミディアムです。
リヤスタビ装着
リヤ水平位置から見る。
固さはソフトです。
スタビが付くとカッコイイですねぇ~
レーシングマシン感が高まりますw
スタビの効果を確かめる為、片輪持ち上げてみる。
逆側の片輪も同時に持ちあがれば、スタビの効果が発揮されている証拠なのだが。。
疑問点 4
スタビがなんか渋い…
渋いのばっかりやんけー!
持ち上げた分の量だけ、逆の片側も持ち上がるべきなのに、なんか動作量が左右バラツキがあるような…
そして動きもなんかスタビ効果あるの?と思えるような挙動の少なさと渋いカンジ…
ここの左右2点の黒いイモネジでスタビの抑えつけをしている。
ちゃんとキツク締めたんだけどなぁ…
緩めすぎるとスタビ自体がかちゃかちゃ動いちゃうので、それを避ける為にしっかりイモネジ締めたけど…
もしかしてそれが原因?
試しに緩めてみると…
あら不思議!
途端に作動量が大きくなって動かした時のキシミ感が無くなったわ!
そうか!
イモネジで抑えすぎちゃうと、そのイモネジ部分が捻じれを抑え込んじゃって、逆側に捻じれ方向の力が伝達されないんだ!?
動かなくなるくらい締めつけず!
かちゃつかない位に緩めすぎず!
これについてはTwitterでお伺いを立てていなくて、自分的に考えてみた結果の答えなんですが、果たしてあっているかしらw
でもこうじゃないと、スタビが働いてくれないような…
この辺りは感覚なので、みなさんも実際に締めたり緩めたりして試してみてください!
TA07R駆動系はここまで!
シャーシと駆動系、足回りは組み上がりました!
あとはオイルダンパーと、メカ装着ですね!
そこまで書けるかと思いきや、フロントアクスルで書くべきボリュームが凄くて、残りは次回に持ち越しですw
では、後半に続きます!
【続きこちら!】
【タミヤのオンラインショップもありますヨ!】
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